細胆管細胞癌?

肝癌疑いで、若干の肝変形あるけど、PIVKA,AFPは上昇していない肝腫瘤。
辺縁は動脈相で濃染して、wash outするけど、内部はゆっくり染まる(もしくは染まり弱い)ように見える腫瘤。自信ないけどHCCからかな?と思っていましたが、EOB-MRIでは、造影パターンはCTと一緒だが辺縁が肝細胞相でも高信号となる。
うーーんと思っていたが、細胆管細胞癌かな?と思えてきた。
胆管細胞癌はクイズ症例ではよく聞くが・・という疾患。

肝臓内にHring管という部位に肝前駆細胞があって、その細胞は胆管にも肝細胞にも分化するらしい。そこから出現する腫瘍が細胆管細胞癌。という訳で、肝細胞癌の特徴も胆管癌の特徴も持つ。

画像の典型例としては
2cm以下の小結節なら、早期相で辺縁より中心にかけて染まり、遅延相で濃染が持続する。
3cm以上では、造影早期相で腫瘍の辺縁より不均一に濃染し、遅延相にかけて辺縁より内部に遅延濃染するが、中心部は染まり弱い。
今回の症例ではぴったりのようだ。