2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

リウマチ患者の肺結節

以前レポートをつけた患者さん リウマチ患者の両側下葉に半年ほどでおおきくなった肺腫瘤 腫瘍としては両側でしかも結構大きくなるの早いし・・ 悩んだ結果 リウマチ結節としました。 PETはFDG集積はSUVmax2程度 最終的には精査されずproofはとれず・・ 最近…

外側側副靭帯損傷

膝関節のMRIはいつも難しい・・ 簡単なようで、後で手術所見や関節鏡の所見見たら全然違うやん!ってことも度々 しかも見返しても良くわからん・・・・ この前も外側側副靭帯に損傷ありません って書いたら外側側副靭帯再建後っていう次に依頼が来ました(涙…

U-fibarと白質病変

鑑別に病変がU-fibarが含むから・・・とか よく考えるけどいつも忘れるのでメモを。 U-fibarとは 皮髄境界部の白質(白質表層)を脳回同士をつなぐ線維 鉄を含むのでT2WIで低信号域として認められる。 有名なのがMSでのisolated U-fibar lesion MS患者の半数…

β遮断薬と敗血症性ショック

集中治療の勉強は最近あんまりなので、ちょっとななめ読み Effect of Heart Rate Control With Esmolol on Hemodynamic and Clinical Outcomes in Patients With Septic Shock: JAMA. 2013;310(16):1683-1691 ローマの大学病院単独での敗血症性ショック患者…

トキソプラズマ脳炎

頭蓋内に多発するリング状濃染する結節があり、拡散強調画像では内部は低信号となる転移かな?と思われる多発脳結節。原発巣は特になし、結節周囲には強い浮腫があるという症例に遭遇しました。 転移ももちろん否定できませんが、トキソプラズマ脳炎も鑑別に…

AFBN

AFBN(acute focal bactterial nephritis)は腎盂腎炎と腎膿瘍の間に存在する概念です。 1979年に提唱された概念で、液状化していない腎臓の感染による炎症細胞浸潤と間質性の炎症 腎盂腎炎が進んで腎膿瘍になる前というイメージ。ただし、血行性に飛んだ来た…

子宮肉腫の分類

恥ずかしながら、最近、診断に困った子宮内膜間質肉腫の症例報告を聞いたのですが、子宮内膜間質肉腫を知りませんでした。筋腫見た時に肉腫じゃないか考えるくらいしか子宮の肉腫を意識してませんでした。 簡単にまとめ 子宮の肉腫は 子宮内膜間質肉腫:子宮…

腸腰筋膿瘍ドレナージ

腸腰筋膿瘍ドレナージはたまに頼まれる手技です。 骨盤内などではなかなか難しい場合もありますが、CTガイド下(または超音波ガイド下)で穿刺が多くの場合可能です。側臥位がいいかも? たまに腸管傍の後腹膜しかなくて、リスク高いなーと思いながら、頑張…

sun ray appearance

顎骨の画像診断は苦手です 最近見た顎骨病変。CTのみでしたが、下顎骨から口側にまるでハケではいたかのうような新生骨ができている。しかも結構前からあって大きくなっている?との臨床情報。 調べていると、sun ray appearanceって所見を見ているように思…

IgG4関連の肺疾患

IgG4関連肺疾患の既往のある高齢の患者さんで 肺癌疑いで撮られたCT 葉間につぶつぶの瘤状影、気管支血管束の肥厚とリンパ路性病変を疑う所見+胸膜側の腫瘤様陰影という所見でした。 リンパ路性病変(広義間質)というと リンパ増殖性疾患(MALT lyomphomaな…

重症喘息の治療

たまに救急搬送されてくるほんとに生命にかかわる重症喘息発作患者さん この前、意識障害を来した重篤な喘息患者さんでβ刺激薬吸入、マグネシウム点滴、ステロイド点滴、NIVで乗り切った例がありました。エピネフリンは?と朝になって言われて、一回整理 GI…

dermoidとepidermoidと奇形腫

このあたりは頭がごちゃごちゃしているので整理を 良く皮膚でUSなどでみるアテローム・・・エピデルモイドだっけ?デルモイドだっけ?となったりします。 アテロームって言葉は日本でしか通用しないらしく、正しくはepidermoidということになります。 epider…

前脈絡叢動脈と海馬

頭部のMRIを読影してて、どう考えてもPCA領域の梗塞なのに、側頭葉内側や海馬にも拡散低下があって、ここってPCA支配域やっけ?前脈絡叢動脈支配じゃかなっかたっけ?と思いました。ちょっとメモを 前脈絡叢動脈 内頚動脈から出る最終分枝。後交通動脈よりも…