結核と活動性

肺炎で救急外来から入院してもらうとき、入院させる医師が最も気にするものは結核(活動性)の可能性はないか?可能性があるなら個室管理に、と考えます。

しかし、結核はなかなか難しい。

S1,2,6の石灰化を伴う腫瘤で、周囲に娘結節もあって、結核腫は間違いなさそうという症例で、活動性の評価は?という点で悩みました。自分の中で、結論出ていませんが、おそらく肉芽腫となった結核腫に活動性はないで良いのかな?画像では言及困難なのかな?ってとこです。

結核の復習
1次結核
最初に結核が入り、浸潤影(中下肺野多い)+リンパ節腫脹
一部は血液内に入るが、ほとんどは免疫が勝つ
2次結核
マクロファージ内や肉芽腫内に閉じ込められた結核が再活動。好気性な結核が好むS1,2,6が好発部位。tree in budは活動性を表す。空洞も空洞ができた直後は酸素と触れて結核は活動する。胸水はしばしば合併、リンパ節腫脹はまれ(リンパ節腫脹は活動性を表すわけではなく、既往をあらわす)