黄色肉芽腫性腎盂腎炎

黄色肉芽腫性腎盂腎炎は病理で腎に脂肪を多量に含んだ黄色腫細胞を含む肉芽腫を認めれば診断されるのは理解できているが、画像からは膿腎症とどう違うの?と思っていたのでちょっと整理

膿腎症:水腎症があり、水腎に感染して膿が充満している状態

膿腎が慢性的に経過すると一部に脂肪を含む肉芽(黄色肉芽腫)ができて、黄色肉芽腫性腎盂腎炎となる。画像からは黄色肉芽腫を指摘できれば言えるが、普通は膿腎症の一部に黄色肉芽腫があるかどうかは画像からは難しそう。造影効果が乏しい、腎盂とは離れている肉芽を指摘できるかどうか・・腎膿瘍との鑑別も難しそう

黄色肉芽腫性腎盂腎炎は1)膿腎症型 2)腎膿瘍型 3)腎周囲型に分けられる。
つまり腎に慢性の炎症があればどうやてもできる。
多くは尿管の閉塞による慢性膿腎症に伴うもの。

ということで黄色肉芽腫性腎盂腎炎は病理診断。慢性の炎症があればいずれの原因にしてもなり得る。