葉間に入った胸腔ドレーン

内筒使わずに、胸腔ドレーンを留置することは、世界中でのスタンダードになったと思います。しかし、内筒使わないと、ドレーン先端の方向なんてコントロールできないじゃん!!って思っちゃいます。そして、実際、しょっちゅう葉間に入ってます。
レントゲン見て、どうしよ・・入れ替えよっかな?と悩むこともあります。

まあ、透視化で留置したらそんな心配無用ですが、外傷や緊張性気胸なんかで時間がないときに透視室って現実的じゃない・・・ですよね。

葉間に入っても呼吸器外科の先生は陰圧かければいいじゃん!って許してくれますし、確かにあまりひけなずにもう一本いれた記憶はない。

最近のTrauma and Acute Care Surgeryに出てました。
Does chest tube location matter? An analysis of chest tube position and the need for secondary interventions (J Trauma Acute Care Surg 2015; 78: 386)
葉間でも腹側でも背側でも追加のドレーン留置や手術が必要となる率は変わらないようで、損傷形態が独立した追加処置の危険因子だったようです(単施設研究ですが)。背側が38.8%、葉間が33.7%、腹側が14.4%、胸腔外が1%ってどこの施設も葉間結構あるんですねと実感。

というわけで、文献的には葉間の胸腔ドレーンはそのまま使用でOKなようです。