腎血管筋脂肪腫と腎癌

脂肪に乏しい腎臓のAMLと腎癌(淡明細胞癌)の鑑別は画像診断で迷うひとつ

遭遇する度に鑑別覚えていなくて、いつも調べます。
また、忘れそうだが備忘録として・・

まあ、結論的には鑑別難しいことも多いようですが・・

脂肪があればAML寄りに考えることは基本として
脂肪が全くないときの鑑別
①単純CTで白ければAMLより(平滑筋成分が多くて白くなる)に考える
  ただし、動脈相での濃染なければ乳頭状腎細胞癌など悪性の可能性あり
②偽被膜は腎癌であり、AMLでは認められない。MRI T2で周囲の低信号rimがある
③脂肪の少ないAMLはMRIでT2 低信号となる。
④石灰化があれば腎癌よりに考える

脂肪があっても淡明細胞癌はあり得る。ただ、その時は石灰化を伴うことが多く一応鑑別できるとされている。

AMLの中の血管は周囲に平滑筋を伴わずもろいので簡単に破裂する。4cm以上になればTAEのよい適応。

最後に単純CTで高吸収結節の鑑別
complicated cyst
乳頭状腎細胞がん
後腎腺腫
平滑筋種
脂肪の少ないAML