腸管壁のCTでの鑑別

RadioGraphics 2002; 22:1093–1109を流し読み
英語は苦手です。

腸管壁は
①white pattern
静脈と同等もしくは静脈以上に造影される。血管拡張もしくは造影剤のしみだしによる血管外漏出でおこる。炎症性腸疾患や血管炎が代表的。造影剤のしみだしの機序としてshck bowelのように低還流での造影剤の漏出。虚血は低濃度が多いが同様の機序でwhite patterを来すこともある。
②gray pattern
筋肉と同等の造影効果。鑑別は多彩
③water halo sign
造影される粘膜、固有筋層の間に浮腫による低吸収があるターゲットとなる。急性期の腸管壁障害で起きる。炎症性腸疾患,血管性腸疾患,感染性腸炎,放射性腸炎
④fat halo sign
粘膜と固有筋層の間が脂肪で置換。慢性炎症で起きる。クローンや潰瘍性大腸炎で多い。その他に放射線腸炎後や化学療法後にも起きる。固有筋層の造影はそれほど厚くならない
⑤black pattern
腸管壁内気腫  割愛します。