膵臓の発生と膵管

いつも少しかじって忘れる膵管の発生異常
 
膵臓は腹側膵と背側膵があって、背側膵が膵頭部の一部~体部~尾部になる膵臓本体となる。
腹側膵は背側膵の尾側にあって、元々は十二指腸の右側にあって回転してきて背側肺の尾側にくっつくイメージ、腹側膵が膵鉤部となる。
 
背側膵の膵管は元々一直線に副膵管から十二指腸に注ぐ(副乳頭)イメージ。発生過程で腹側膵の膵管とくっつく。くっついた後に膵液のメインの流れは背側膵から腹側膵の主膵管~vater乳頭というイメージとなる。そこで副膵管は退化して細くなる
 
これが正常の膵発生
ちなみに総胆管はvater付近で腹側膵の膵管とくっつく、これがvaterから離れると高位合流で胆汁と膵液がいったりきたりして胆嚢癌や膵炎のリスクとなる。
 
背側膵と腹側膵がうまく癒合しないものが膵管癒合不全。全くつながっていない完全型もあればつながっているけど細かったり、機能していなかったりする不完全型がある。
 
細い副膵管(背側膵管)に膵液が全部流れるからうっ滞がおこり閉塞性膵炎のリスクとなる。うっ滞による副乳頭近傍の副膵管が拡張することをsantoriniceleという。
 
腹側膵管をWirsung管 背側膵をSantorini管。
覚えにくい。