D-dimmerとFDP

D-dimmerとFDPの検査の使い方もしくはコンビネーションは理解してもすぐに忘れます。一度まとめを

この分野は海外の教科書やメジャーな論文はあんまなくて、耳学問が主。
という訳で真偽はご自身で確認を。

僕の理解としては
通常はフィブリノーゲンがフィブリンとなり、フィブリンを溶かす通常の線溶が2次線溶。これは通常の状態。
特殊な線溶が亢進して、フィブリノーゲンになる前のフィブリンまで溶かし始めたのが1次線溶でこれは異常な線溶。

2次線溶では架橋されたフィブリンの分解された物質であるD-dimmerが上昇する
一方FDPはフィブリンの分解産物+フィブリノーゲンの分解産物なので2次線溶+1次線溶の結果という感じ。

つまりFDPがd-dimmerの上昇に比べて大きければ異常な線溶亢進(1次線溶)があると言える。D-dimmerはフィブリンの分解産物なので、体内に血栓があれば線溶亢進がなくてもあがる。2次線溶亢進だけでFDPも上がるが、D-dimmeに比較してFDPの上昇が大きければそれに追加して異常な線溶亢進(1次線溶)があるといえる。
FDP/d-Dimmer >2、FDP>64μg/mlは要注意

外傷ではフィブリン生成も大きいからD-dimmerは当然あがる。それに対してFDPがより上がっていれば、線溶亢進でやばい状況と判断。1次線溶でフィブリノーゲンも分解されるからフィブリノーゲンも下がる。