尿中の亜硝酸塩

高齢者で発熱が主訴で来院して、原因は不明
尿感染症かな?と思う人はたくさんいます。

尿中白血球や身体所見を参照にしてきた訳ですが、
尿中の亜硝酸塩を根拠にしている医師もいて、今まで参考にしてきてなかった分、少し勉強。

感覚的には膿尿⇒尿中白血球 尿中細菌⇒尿中亜硝酸塩ということらしい
亜硝酸塩は尿中の硝酸炎が還元されて亜硝酸塩となる。
感度は低いが特異度は高い(細菌尿として)感度53%特異度89%
尿と菌が4時間程度接していないと亜硝酸塩にならないらしく、膀胱炎では陽性になりくい。
グラム陰性桿菌は還元効果あり、グラム陽性球菌は還元作用持たない筋多い。
ブドウ球菌は還元作用あり。腸球菌や肺炎球菌はなし。
陽性だったら腸球菌の可能性は低い?

尿中白血球、亜硝酸塩、臨床症状などと併せて考慮する。
まあ、あんまり臨床に影響しそうでないけど、指標と一つとしてみとく程度か。

いにしえの評価項目のようだが、日本固有でなく、海外でも指標のひとつとしてみられているらしい。

ネット情報でまともな文献読んでいませんので、真偽は不明な部分もありますよ。