#その他の病気
日常で疑問に思うことは多いけど、「なるほど!」と思えてブログのネタに遭遇できることはあんまりなし。 今日も胆のう炎+肝内門脈血栓みて、少し勉強したが、興味深い点は少なかった・・ 一応、メモがわりに 静脈血栓は常に 血管壁因子:内皮の障害 血液性…
RadioGraphics 2002; 22:1093–1109を流し読み 英語は苦手です。 腸管壁は ①white pattern 静脈と同等もしくは静脈以上に造影される。血管拡張もしくは造影剤のしみだしによる血管外漏出でおこる。炎症性腸疾患や血管炎が代表的。造影剤のしみだしの機序とし…
脂肪に乏しい腎臓のAMLと腎癌(淡明細胞癌)の鑑別は画像診断で迷うひとつ 遭遇する度に鑑別覚えていなくて、いつも調べます。 また、忘れそうだが備忘録として・・ まあ、結論的には鑑別難しいことも多いようですが・・ 脂肪があればAML寄りに考えることは基…
単純CTで肝臓の低吸収結節で嚢胞ではなさそうなら、鑑別診断は山のように上がりますが、疫学的には血管腫が多い。MRIでT2のvery highを見たら、まず血管腫で間違いないと考えると思う。 以前のMRIや造影CTでは血管腫やと思うけど、数年間で2倍以上に大…
頭蓋内の腫瘤をみたら、鑑別の第一段階は脳実質外から出た腫瘤か、脳実質内から出た腫瘤かを考えることから始める 鑑別ポイントは dural tail sign:肥厚した硬膜の厚みが腫瘤から離れるにつれて徐々に薄くなる。髄膜腫に特徴的と言われている(60%にしか見…
帯状疱疹患者を相談したら、ハッチンソン徴候って皮膚科の先生が口にしてましたが、恥ずかしながら知りませんでした。 少しお勉強 ハッチンソン徴候 顔面の帯状疱疹で鼻尖部にまで及んでいることをハッチンソン徴候と呼ぶ。鼻尖部にまで及んでいるということ…
虫垂切除後の右下腹部痛で悩んだ。 憩室炎やと思うけど・・・遺残虫垂炎は否定できるのか? いまだ、解答は不明だが、完全な鑑別は困難ということにしておいた。 遺残虫垂炎は頻度は非常に稀、約50000件の虫垂切除に対して1回起きる。最近報告頻度は増えて…
胸部CTでhead cheese signの勉強をしようと思ったところ その前段階としてモザイク血流とスリガラス影の勉強を モザイク血流 肺野の局所血流不均一を反映して肺野濃度に差が出る所見。血流が乏しく肺野濃度が下がる(黒くなる)所見をいう。肺塞栓でも起こる…
ICU患者でのカンジダ尿症は膀胱カテーテル留置中に良く遭遇します。 治療しなくていいという耳学問はよく聞くけど、治療が必要かどんな時で、どのような治療をしなければいけないかがファジーなままでした。 という訳で少しお勉強 尿中カンジダが感染症か保…
これはよく教科書にのってある 化膿性脊椎炎 結核性脊椎炎 椎間腔 早期より狭小化 早期は保たれる 脊椎進展 2椎体以下 3椎体以上 傍脊椎腫瘤 境界不明瞭 境界明瞭 膿瘍壁 厚く不正 薄く平滑 石灰化 稀 しばしば skip lesion 稀 しばしば ちなみに結核では…
化膿性脊椎炎のMRIと言えば、2椎体に骨髄浮腫があって、間の椎間板にT2高信号域があって(膿がたまって)、椎間板の前方や後方に炎症を反映した浮腫や軟部組織があるという画像が典型的でよくみる。教科書にもほとんど椎間板炎と椎体炎は合併すると書いてあ…
リファンピシンとブドウ球菌のreview(Arch Intern Med. 2008;168(8):805-819)を斜め読みしました。 リファンピシンって不思議な薬です。抗結核薬として覚えていたら、なんと、ブドウ球菌の治療にも使います。そしてMRSAにも。 最近、人工関節のMRSA感染にリ…
婦人科の画像診断は苦手です。最初に画像診断を勉強した病院で婦人科画像が少なかったから見慣れてません。それでも勉強しないと・・・・ とりあえず超基本ですが、内膜症に合併する腫瘤 超有名なのは、類内膜腺癌(endmetrioid tumor)、明細胞腺癌(clear cel…
内筒使わずに、胸腔ドレーンを留置することは、世界中でのスタンダードになったと思います。しかし、内筒使わないと、ドレーン先端の方向なんてコントロールできないじゃん!!って思っちゃいます。そして、実際、しょっちゅう葉間に入ってます。 レントゲン…
中脳の造影される多発小結節の鑑別にCLIPPERSをちらっと考えました。 CLIPPERSは名前が記憶に残るから、覚えやすいが、中身は???って感じ CLIPPERSはchronic linphocystic Inflamation with pontine perivascular enhancement responsive to steroidsの略…